日本サッカー協会、Jリーグでは、サッカー、スポーツの社会的役割を強く自覚し、2008年度より、サッカー界におけるリスペクトの重要性を認識し、リスペクトプロジェクトを開始しました。
リスペクトの本質を、常に全力を尽くしてプレーすること、そしてそれはフェアプレーの原点であるととらえています。仲間、対戦相手、審判、指導者、用具、施設、保護者、大会関係者、サポーター、競技規則、サッカーというゲームの精神、それらサッカーを取り巻くあらゆる関係の中でとらえていきたいと考え、「大切に思うこと」としました。
「フェアで強い日本を目指す」。それがサッカー、スポーツの価値を高めていくことにつながります。こういったことはまさに今の社会に必要なことです。社会からサッカーが尊敬され、サッカーが文化となる。サッカーから、スポーツ、そして日本社会にこういった価値観を広めていきたいと考えています。
JFA は、U-12(4種)年代以下の試合において、グリーンカードの積極的活用を奨励しています。
サッカーは人生の学校です。この素晴らしいゲームは、楽しいばかりでなく、感情を呼び起こすものです。
負けた時には悲しみと涙、勝ったときには歓びと祝祭。サッカーは教師です。サッカーは少年少女に人生の徳と価値を学ぶ機会を与えます。
これらの価値感は全て家庭や共同体のメンバーの中での日常の生活にもあてはまるものです。
サッカーは、プレーヤーの身体面、社会面、心理面の要素の発達を助けます。世界中で毎日無数の試合がプレーされています。その大多数は楽しみのためのものです。
レフェリーは、ルールが尊重され全員がゲームを楽しめるようにします。レフェリーにはイエローカードとレッドカードを使って、その行為がルールにどの程度、違反しているということをプレーヤーに伝えることを任務として与えられています。これらのカードは、ある特定の選手等のネガティブな行動が、フェアではなく、どの程度許されないか、ということを説明するために示されるものです。
レフェリーはそれらを示し、フィールド上で22名のプレーヤー全員に対しフェアとなるように努めています。時として、トレーニングや試合でしてはいけないことの方に注意が払われることが見受けられますが、彼らがポジティブなことをしたら賞賛や感謝を示すことも大切です。これが、グリーンカードの背景にある考え方です。
グリーンカードとは、プレイヤーのポジティブな行動を認め、励まし、支えるためのものです。
JFAはグリーンカードの積極的活用を通じて、フェアプレーを広めていきます。